報告書シリーズ 第1章

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めた時、俺の横に居た奴はスッキリとした極上の目覚めを味わったらしい。

俺はと言うと、身体中に痛みが走り『筋肉痛』で最悪の目覚めとなった。

 

 

 

その理由が……。

 

 

 

 

 

ベットに寝かした俺を、始めは軽く触れるだけだったのに、今は食われちゃんじゃ無いか!と思うぐらいの勢いで貪られるキスをして来た。

頭が働かない状態に追い込まれた俺は、何時の間にか脱がされている事に暫らく経って気が付く。

 

---テクニシャンじゃーん!

 

なんてバカな事を考えている場合じゃない。

大佐は本気で俺と……寝る気なのか!?

この時点で『添い寝』って事はありえーよな?

 

ゼーハーゼーハーと酸素を吸っている俺の首筋に、大佐が顔を埋め唇を当ててきた。

 

「チョッ……チョット待てー!」

 

首筋から顔を上げた大佐は、不思議そうに俺の顔を見る。

 

「大佐。あのさ……気持ち悪く無いんか?」

「何がだ?」

 

そりゃー、男の身体に『アレ』しようとしてる事以外何が有るんだ?

 

「だから……ほら、俺、男だし……。」

「解かっているが。」

 

―――解かってねーじゃん!

 

そんな顔で当たり前だって感じで言われたら返す言葉ねーし!

 

止まって居た大佐の動きがまた始まる。

首から鎖骨、そして胸へと唇が、そして、手が動いていく。

 

女じゃないんだからそんな事しても何にもならねーし。って思って居る時、俺の身体に異変が起きた。

 

「……あっ!」

 

脇腹から這い上がってきた手が、俺の胸の突起に触れる。時折、強く肌を吸われる。

くすぐったいとはチョット違う感覚が、俺の中に生まれ始めた。

 

「……はっ……ぅ。」

 

胸に唇を寄せられた時、身体が勝手にビクっと反応する。

強烈な痺れる感覚。

 

「マジ!っや……。」

 

必死に大佐の頭を押し返したけど、マッタク力が入らない。て言うより、押し返すよりも抱き抱えている状態になってしまっている。

必死に声だけでも押さえ様と努力してみるが、結局は、頭に血が昇るくらいに奥歯を噛み締め、漏れる息さえも止め様と努力するのが精一杯。

そんな俺を見て、大佐は1回胸から唇を放してくれた。

 

「はぁー。……っんっん!!

 

油断をし息を付いた時、反対の胸の突起に唇を寄せ、軽く噛んで来る。

1度出てしまった声を殺す事は難しく、俺は左手を口にあて声を塞き止めてみた。

そんな事はお構いなしの大佐の手は、胸から脇腹、臍へと下に移動して行く。

 

まてまて、このまま行ったら……非常にやばいじゃん!

 

必死にシーツを蹴って身体を捻って自由にし様としてみたが、大佐がガッチリ俺の腰を抱えている。

 

―――やばいヤバイやばいヤバイッ!!!

 

やんわりと俺自身を掴まれ、ビクっと身体が跳ねる。

 

「大…佐…やっ…だ!はな…せッ!!

 

こんな馬鹿な話しがあるもんか!

 

独りで生理現象を処理する時だってこんなになりっこない!そもそも、男に扱かれて感じる俺って何者!? 悪態を付くにも休み無しに扱かれて、身体を吸われて……

 

―――テメー出ちまったらどうするつもりだ!!

 

そして大佐の顔が下に動く……え〜っと?このまま顔が下に行くと……??

 

―――エドワード君!非常に大ピーンチ!!

 

機械鎧の腕で大佐の頭を殴って気絶させ様か!?

それとも、錬金してみようか!?

 

兎に角、逃げるべし!!

 

「これ以上……やめっ…殴る…ぞっ!!

「………。」

 

俺がイヤだって言ったら止めるって言ったじゃん!なんでシカトぶっこくんだよ〜。

 

大佐の息が俺のアレに掛かってマジ涙が出始める。

くそー!ゼッテー泣かねーからな!!

 

しかし、俺が予想したのとは全く違う行動を大佐は取った。

 

―――― そっそこって……排泄物専用出口!!

 

何か突っ込んでるだろう!?って言うか痛いっ!!

 

「大…佐!気持ち……悪い〜…イテー。何…してや…がるっ!!

「馴らしだよ……やはりキツイな。」

 

―――??

 

 馴らし?

 

 

って何入れてるって『指』!

おいおい!指先に『う○こ』付くぞ!きったねーぞ!! その指どうするつもり?

その指で俺に触るなよっ。いくら自分のだってヤダからな!!って言ってやりたいけど、今喋ったら意味が無い言葉しか出ない感じがするからその言葉は飲み込んだ。

 

「……エド。一度イっておくか。」

 

―――?

 

何処かに行くのか?

もしかして、俺の中に何か『デキモノ』でも有るのか?

病院に行って診てもらわないとヤバイのか?

 

俺の不安は次の瞬間吹っ飛んだ。

 

……行くって、イクですか!?

扱き上げられてヤバイほど追い詰められた俺のアレを、いきなり大佐は口に含んだ。

 

―――!!

 

おーい!

きったねーぞー!?

そこからは毎日『排泄物液体バージョン』が出ているんだぞ。 

その口は指と一緒に『煮沸消毒』しなきゃヤバイぞっ!

えんがちょ〜!!

 

 

なんて減らず口が言える状態はカナリ前に過ぎていて……マジ出ちゃうじゃんっ!

 

「大…佐!離れっ……ろ。出……ちま…うっ!!

 

俺の言葉が効いたのか?大佐は、俺の物を口から出し声を掛けて来た。

 

「無理をするな。出しなさい、私が受け止めるから。」

「――――――!!

 

行為続行!

 

ヤバイ所を舌で刺激されて、吸われた。

 

 

 

 

俺、

 

 

 

 

………限…界!!

 

 

 

 

 

腰に溜まった熱がいっきに楽になって……スっきり感と気だるさが襲ってきた。

そして、ハーハーと息を吐き目をギュッと瞑る。

何て恥ずかしいんだ!余りの経験で頭がボーっとして来た。

 

俺……出しちゃったよっ、大佐の口の中で!

 

「…不味くは無いな。」

 

俺はソロリと目を開け大佐を確認すると、満足そうな笑みを浮かべた大佐の表情を捕らえる事が出来た。何食ったんだって聞きたくは無いが……いや、正確には飲んだだよなぁ〜。

 

不味いだろう……多分。

 

半ボケ状態の俺を、大佐はうつ伏せにひっくり返して腰を引き上げる。そうなると、俺は『犬』とか『猫』とかみたいに四つん這い状態になった。

 

 

「やめろーーーっ!」

 

とうとう俺は悲鳴にも似た声で抗議し始めた。

勿論、逃げる為に必死に暴れてもみたが、大佐が俺のアレを握り込んだ事で一瞬動きを止めるしか出来ない。

 

「下手に動くと痛い思いをするだけだ。大丈夫だから……エドは感じていれば良い。」

「なっ……見るなぁ〜。」

 

この体制は恥ずかしさ究極だった。完璧大佐に穴突き出している状態で、正に丸見え。

 

………悔し涙がジワリと込み上げて来た。でも、その涙は流れる事が無い。

大佐の息が俺の穴に掛かって……今度は『排泄物専用』それも『固形』側に舌を当てて。

 

―――知っているかっ!?

そこには『菌』が有るんだぞ!!何て言ったっけ?

 

そう!『ラクトバチルス ロイテリ ロイテリ菌』ってヨーグルト菌だっだよ。

 

「ヤダッヤダッ!! ......ヤメ……………。」

 

首を横にブンブンと振って許しを請っているのに、大佐の舌はまるで生き物みたいに俺の中に入って来る。

ゾワリといやな感覚が俺の中に生まれ枕に顔を埋めた時、大佐は握り込んだアレをまたも扱き始めた。

前のモノを弄られる快楽と、後ろを舐められる物凄い感覚が俺の頭をぶっ飛ばす事になった。

声なんて気にしてはいられない。恥ずかしくて……眩暈が起きそうな感覚が俺を責めて……、枕を握り締めて女みたいな声を出し始めた。

 

「…うっ…もう…やっ。大……さ……。」

 

俺どんな風に……見られてるんだろう?

大佐の顔が、俺から離れ一息付けた時そんな事をボンヤリと考えて。そして、またも俺の中に、大佐の『指』が入り込んで来た。

 

さっきみたいな痛みは無かったけど、圧迫感が俺を狂わせていく。その中に僅かだけど違う疼き感も生まれ初めて……俺、どーなっちゃう訳?

何がナンだかワカンナイけど、背中にゾワゾワと這い上がって来る感覚に声が出て、涙も出始めて…。

 

「そろそろ大丈夫そうだな。」

「……もうっ…ゆる…して……。」

 

そんな俺の言葉を無視して、大佐は俺を再び仰向けに転がした。

泣き顔は完璧に見られたけど、悔しくて顔を背け精一杯の意地を張る。

 

「愛しているよ……世界の誰よりも。」

 

―――甘〜い声は俺の耳元で囁かれ、次の瞬間強烈な痛みが俺を襲った。

 

「あぁ……イタッ…大……さぁ!」

「身体を…楽にして……息を吸うんだ。」

 

―――息吸えば良いのか?解かった!

 

吸って、

 

 

吸って、

 

 

 

吸って、

 

 

 

 

吸って

 

 

 

 

……………苦しい。

 

吐くのは何時?

 

大きく息を吐いた時、更に大佐のアレが入り悲鳴を上げた。

 

「やっ!! あぁぁーーーっ!」

「もう…少し……辛抱してくれ。」

 

俺のあそこは、大佐のアレを飲み込んでヒクンヒクンって動いている。

生理的な涙が零れ間接照明に照らされた天井が滲んで見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからの事は殆ど覚えていない……ってより、気付いたら朝だった。

 

 

俺の身体をベットボードに凭れさせ、横で優雅に珈琲を飲んでいる馬鹿エロ大佐。

珈琲自体は不味くは無いが……1つ引っかかる事が有る。

 

「あのさぁ……この珈琲入れる時、手『煮沸消毒』した?」

「『煮沸消毒』?……何故だ??

「…………。」

 

 

 

 

―――やっぱり……飲みたくないなぁ、俺の『大腸菌入り』珈琲。

 

 

 

 

 

End (Up 2004.11.22)