I provoke it and approach 0 |
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注意 このお話は、【鋼Fan…再び】内の作中事件簿です。 オリキャラ満載のストーリーです。また、話の中に流血・グロテスクな表現があります。 苦手な方はこれ以上進む事はご遠慮下さい。 エドワードは、女子高生(制服姿)で登場します。 |
乗車して直ぐに用意されたタオルは、直ぐに赤く染まって行く。腕の中でグッタリしている小さな身体を抱き寄せれば、まだトクントクンと心臓の音が聞こえて来た。
「熱い……肩が……熱い。」 うわ言の様に繰り返すエドワードの声は、何時もの威力は無くか細く弱い。ロイは、エドワードの顔を覗き見ながら、意味も無い言葉をエドワードへと掛ける事しか出来ない。
「もう少しだ、頑張れ。」 「………み……」 「あぁ、水だね。」 ロイは、携帯している水筒から自分の口へと水を流し込むと、エドワードの唇に優しく押し当てた。口移しにエドワードの口内へと冷たい水が流し込まれる。エドワードがそれを嚥下すれば、気休め程度ではあるが、幾らか身体が楽になった気がした。 何度も瞼を瞬かせ、自分の視界を開こうとするエドワードだったが、大きな手が目に被さりエドワードを抱えたロイが囁きエドワードを安心させる。
「大丈夫だ、私が傍にいる。 …………だから死ぬな。」 |
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